中央協同組合学園校友会

校友会からのお知らせ

第28回JA全国大会開催される

中央学園校友会 副会長 漆原正二

 第28回JA全国大会が3月7日、東京都(プリンスパークタワー東京)で安倍総理大臣らを来賓に迎え、約1600人の関係者が出席し開催され、校友会役員の漆原副会長、金子幹事長が参加しました。
 大会は、全国の農業やJAの実態が非常に多様化している中、各県域・各JAごとの諸課題を踏まえた実践が極めて重要との観点から、従来と異なり都道府県大会を先行して開催し、その後全国大会でJAグループ全体としての共通する実践方針を決議する流れを取っています。
 冒頭、校友会会長でもあるJA全中の中家会長は、「これからも、徹底的に組合員と対話し、地域と共に歩むJAづくり・協同組合運動の展開が重要となり、組合員の声を起点に、自ら不断の改革に挑み続けることで、農業と地域の未来を開いていく」と自己改革の継続と決議の実践への決意を述べました。
 また、来賓の安倍総理大臣からは、近年の農業所得や輸出額の増加などについて、「JAグループが農家と徹底的に話し合い、従来の取り組みを柔軟な発想で見直し、自己改革を進めてきた成果である」と評価するあいさつがありました。
 今大会議案では、「創造的自己改革の実践〜組合員とともに農業・地域の未来を拓く〜」をテーマに、「農業・農村の危機」「組織・事業・経営の危機」「協同組合の危機」の3つの危機に直面していることに鑑み、引き続き「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」を基本目標に、さらに改革の実践を支えるためJAの経営基盤の確立・強化も重要課題とする自己改革の継続を決議しました。
 地域の課題解決にJAが果たす役割の重要性は益々高くなっています。これからも、総合事業を通じ、食と農を基軸として地域に根ざした協同組合として、地域の農業と暮らしになくてはならないJAであるために、准組合員問題、信共分離問題等政府が進める農協改革のフォローアップに対して、引き続き自己改革により、さらなる着実な一歩を進めていくことが重要であると感じられました。
 なお、都道府県大会を先に開催する今回の大会開催方式も一つの工夫ですが、これまでどおり全国大会でJAグループ全体での決議を行い、それを受けて県域で具体策を決議・実践するかたちが、実践に向けて強い統一感は生まれるのではないかと感じました。
 最後に校友会会員の皆様に、各地域で実施されるJAの自己改革に引き続きご理解・ご協力をお願いし、第28回JA全国大会参加の報告といたします。