中央協同組合学園校友会

校友会からのお知らせ

第29回JA全国大会開催

中央学園校友会 副会長 漆原正二

 第29回JA全国大会が、去る10月29日、東京都港区(グランドプリンスホテル新高輪)で、磯崎内閣官房副長官らを来賓に迎え、1,500人以上の関係者が出席し開催され、校友会から小生と星幹事長が参加しました。
 今大会は、コロナ禍のためオンラインを併用しての開催となり、会場に600人以上、ウェブによる中継に900人以上が参加した模様です。なお、岸田文雄内閣総理大臣は、総選挙の終盤であることからビデオメッセージによる参加となりました。

 冒頭、校友会会長でもあるJA全中の中家会長は「創造的自己改革に総力を挙げて取り組み、着実に成果も上がってきたが、今後ますます重要になるのは、JAの存在価値を高めること。今大会は新たなステージに進むための重要な転換点。今大会を、持続可能な農業と地域共生の未来づくりに向けた第一歩としていこう。」と引き続く自己改革と決議の実践を呼びかけました。
 また、ビデオで参加した岸田総理大臣は、「自己改革のさらなる進化を着実に進め、共に多様で豊かな農業・農村の実現に向けた取り組みを進めていただくようおねがいする。」とメッセージされました。

 今大会では、「持続可能な農業・地域共生の未来づくり」をテーマに、「不断の自己改革によるさらなる進化」をサブテーマに掲げ、農村部の人口減少・高齢化に伴う農業者や組合員の減少が、10年後の農業・地域・JAの基盤自体の持続可能性に懸念される状況になり、「農業・農村の危機」「組織・事業・経営の危機」「協同組合の危機」の3つの危機が加速化・深刻化することが危惧されることに鑑み、次の10年に向かって挑戦する「めざす姿」の実現に向け重点的に取り組む5つの柱と、不断の自己改革では引き続き「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」の3つの基本目標への挑戦などが提起、決議されました。

 前大会では、都道府県大会を先行して開催し、その後全国大会でJAグループ全体としての共通する実践方針を決議する流れでしたが、今大会は従来にもどり、組織協議などで寄せられた意見を基に、幅広い取り組みを全国大会で掲げ、都道府県大会では各組織がそれぞれの環境変化や実態を改めて確認し、その実情に合った項目を見極めて“自分ごと“として、スピード感をもって実践していく強い統一感のもと決議がされたと感じました。

 厳しい情勢の中でも、未来を切り開いていくのがJAの役割であります。
 前大会以降JAグループは「創造的自己改革」に総力を挙げた取り組みにより、着実な成果も上がり、組合員や政府からも一定の評価を得て、農協改革にも大きな区切りをつけることが出来たと聞いています。
 JAグループは、「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として、それぞれの事業、地域の実態を踏まえた創意工夫ある取り組みを組合員から期待されています。
 今後も「JAがあって良かった」「地域にとってなくてはならない組織」と引き続き言われるようJAの存在価値を更に高めていくため、「不断の自己改革」によるさらなる進化を通じ「めざす姿」の実現を着実に進めていくことが重要であると感じました。

 最後に、校友会会員の皆様に、各地域で実践される“自己改革“に引き続きご理解、ご協力をお願いしまして第29回JA全国大会の参加報告といたします。