中央協同組合学園校友会

交流のひろば

学園1・2期合同幹事長に長年就任して、常々感じること
=同志各位に承知願いたい事柄=

学園2期 竹内 克臣

 母校「中央組合学園」が平成12年3月に廃校され、翌4月から、施設総てが現「JA全国教育センター」に受け継がれて、まもなく12年が経過します。
 昭和48年3月卒の我々2期は、卒業間際に、卒業後のまとめ役“幹事”の選出基準を「就職先が母校に最も近い場所となる同志1名」に絞り込む気配が漂っていました。そうした様子に無頓着で興味を示していなかった私ですが、周囲に強引に押し切られ、幹事を請け負うこととなりました。母校卒業から今春までの通算39年間、同期幹事を務める身です。

 就職した全共連(現・JA共済連全国本部)では、見聞きすること、成すこと全てが初体験な事ばかりでした。基礎研修受講後に配置された部署の直属上司に指示された分担業務(注1)を、随時指導・支援を仰ぎながら、懸命にこなしていたと記憶しています。他の同期より少しでも早くベテラン職に成長できるよう、連日、努力を重ねていた筈です。

(注1)  最初の部署は、厚木事務センター内「スケジュール課」で、大型コンピュータ・ユニパック1108の操作担当(オペレーター)ならびに、付随した業務処理担当でした。
 しかし、部署内では、先輩諸氏も含む職員の全員が、外注せずに全共連で請け負うことに難色を示し、苦言を申す職員も数名いました(このことが功を奏してか、数年後から子会社「(株)中央コンピュータシステム」へ外注されるようになりました)。

 そのため暫くは、(1)分担業務に直接関与するか、つながりある他業務の対策・手順を一層改善していくことで、処理速度や業績などをさらに高める"創意工夫タイム"や、(2)母校『同期会』の早期発足にむけ、毎週末に、同期幹事として調査・研究・企画・準備などを手がける"私用タイム"を確保しようとした熱意と志が、完全に薄れていました。

 後者(2)が“喫緊の課題”であると気づいたのは、入会後20年が過ぎた平成5年の春でした。そのころ私は課長職4年目でした。
 卒後20周年を迎えていたことを好機と捉え、長年先延ばししていた母校『同期会』の初回を、開校中でした母校施設の一部を拝借し、夏季休暇中の同年8月下旬に開催することを自己判断で確定しました。当日までの残り4ヶ月で全てを仕上げるため、毎週末の土・日を利用して精力的に準備をこなしました。

 しかし、同期会に限らず、数十名以上のメンバーを対象にした新たな会合の創設には、その企画と準備に携わる幹事だけが重荷を背負い、手がける事柄も広範多岐に渡る事に、一抹の不安を感じました。不安が募れば重荷・悩みがますます募り、精神的に参って体調を崩し、先々、対象メンバーに多大な迷惑を及ぼしかねません。母校『同期会』の2日目以後開催地を首都・東京都ばかりに集中させると、幹事の私だけが毎回準備を受け負わざるを得なくなります。それだけは是が非でも回避したいと痛感していたものです。

 そのため、初回『同期会』の席上で、2回目以後の開催県を「同期在住県への持ち回り」式に切り替えることを提起して参加者全員に理解・協力を仰ぎました。御蔭で、大多数から賛同を得ることができました。
 過去6回開催してきましたが、初回を除く5回(注2)はいずれも開催県在住の同志に対し、開催前年から随時、準備作業の概要を、携帯メールとパソコンメールで伝えていただくに留め、具体的準備作業は決断も含め、全権を一時期委ねる事で代行いただいてきています。

(注2)  過去25年間、幹事に携わった私の身分を2回目から「幹事長」に改め、準備作業を依頼する開催県同志は、指示する幹事長とメール交換し合う者を「代表幹事」、後方支援いただくその他開催県同志を「協力幹事」に任命することとしました。
 なお、2期『同期会』は、3回目に同席された1期からの要望に沿い、4回目から、1・2期合同『同窓会』へ改名しました。

 開催回数を重ねるごとに、参加メンバー相互に思いやりが醸成され、絆も徐々に強まりました。一方で、一部の同志・恩師の訃報も届き始めたため、対象メンバーの全員(注3)へ適用する『内規』を早期設定しておく必要に迫られていることを自覚しました。
 そのため3回目『同期会』で最小範囲の『内規』設定を提起して確定し、4回目『同窓会』で4、1期も加えた『内規』に拡張・更新させていただいたことに加え、幹事長の私が、同志・恩師等の訃報を確認した折は、可及的速やかなつなぎ連絡と、御遺族対応も務めるようにしました。

(注3)  『同窓会』参加メンバーが不幸にも永眠されたときは、同志1・2期に限り、寡婦を、その後のメンバーに含めて良いか確認し、快諾された方には、以後に開催する『同窓会』開催の案内状を差し出してきています。

 長年『同窓会』幹事を請け負ってきた中、常々想うことに、参加対象メンバーの方々全員に是非とも自覚願いたいことは、「準備作業をこなす"幹事"には、設営する都度、通話・通信料・送料などの経費が不可欠になる」ということです。幹事には、毎回、相当量の手間がかかることを熟知・納得され、支援・協力を願わないと、準備に要したコストの全額を、幹事一人が自己負担せざるを得ない"損"な役割を負うことになります。このことをもしも、対象メンバーが"当然"のごとく認識されるなら、以後は誰もが「幹事引き受け」を拒否しかねず、会合自体を解散せざるを得ません。

 私自身としては、目下のところ、過去39年のうち2期『同期会』を開始してからの19年間、自己負担してきた運営コストを相殺願いたいことや、今後の財源確保のため、新たに「会費制」を設けるよりも、「幹事責務に理解・納得された有志全員から、金銭支援を寄せていただく方が無難」ととらえ、次回の『同窓会』席上と、結果を対象者全員に通知する折、強力に呼びかけることを、必然とせざるを得ません(こうした考えに疑問・不満を抱かれるなら、ご意見をお寄せいただくと、考え方を見直す機会に参考材料とさせていただきます)。

 また、携帯電話が国内に普及・浸透しはじめたころから常々考えていたことは、(1)同志のどなたかが、恩師等の訃報を確認した直後に、仲介役を通して対象者全員に緊急連絡せざるを得ないときや、(2)『同窓会』への参加・不参加を、指定日までに回答されなかったメンバーに、後に督促するときに、伝達手段に"電話連絡"と"メール送信(注4)"の、どちらを選択した方が適切か、ということです。

(注4)  先方で使用される携帯電話の機種系列が自分と同じなら、メールアドレス(以下、メルアドと省略)を確認せずとも、先方の電話番号に対してメール送信が可能であり、異なる機種系列でも短文ならSMS(ショートメッセージサービス)を用いてメール送信ができます。
 SMSに収まらぬ長文のメールを、機種系列が異なる携帯電話と頻繁にやり取りをされるなら、メルアド開示が必要です。

 仮に"電話連絡"の選択だと、先方のご都合良い時間帯に合わせる必要があるだけでなく、会話中の節々に話の趣旨を先方でメモ書きいただく必要があり、会話時間も往々にして長くなりがちで、予想外の通話料を要すことを承知しておく必要があります。
 対して、"メール送信"の選択だと、先方のご都合に関係なく自由な時間帯に送信可能で、通信料も比較的安価に抑えられるため、一石三鳥の効果を有した"最適な手段"であると言えます。メンバーの一部には、今も勤務先に通われる方々もいることに配慮しますと、先方の都合に差し障りのない手段である"メール送信"を選択する方が得策です。

 ただし、伝達メールを送信しても、受信された先方が、メールを御覧になる携帯電話の操作方法や返信方法などを会得されていない場合、受信されたメールを確実に御覧いただけたか、定かではないということがあります(御覧いただかなければ、伝達していないことと同じと言わざるを得ません)。

 かく申すもの、対象メンバー全員の『連絡名簿』作成に際し、実態を個々へ確認したとき、1・2期合同『同窓会』参加対象同志数70名中、携帯電話利用は65名、そのうちメール利用が40名(利用者の61.5%)と、低めだったからです。
 かつて、勤務先JAを早期退職し現在はタクシー会社に勤務されている同期から送信されたメールでも、「同僚社員の殆どが携帯電話を携行している」様子だが、「メールの送受信の操作が可能な人は殆どおらず、該当者には葉書を投函して伝える他ない」とのことでした。

 いまや、企業・協同組合団体や、官公庁・地方行政機関の多くが、勤務している全社員・全職員の卓上にノートパソコンを配置するのが通例であります。
 とはいえ、戦後すぐに生誕した"団塊の世代"を含み、戦時中・戦前に生誕した年配者の多くが、最新メカの操作に「苦手意識」を抱き、遠慮・敬遠されがちです。
 また、ワード操作をマスターしてもエクセル操作までマスターしようと率先してトライされる人数は、押し並べて一部にとどまります。

 国民の大多数に普及・浸透した携帯電話も、前述した通り、電話機能を利用されるユーザー数よりも、メールの送受信操作をマスターしたユーザー数は総じて少なめです。もとから携帯電話に具わっているメールの送受信機能を、購入時期から長く利用してこなかったユーザーは"損"していると、周囲に散在するメール利用者から差別されても致し方ありません。

 市場に出回る多種多様なコンパクトメカに興味を示されても、こと操作に至っては、無頓着な人達の多くが御年配方だと、若年・壮年の男女から差別・軽視されていそうな気配すら感じる此の頃です。コンパクトメカが瞬く間に広域に普及していく今の世の中、今後も新機種が続々と開発されていくように予見されます。
 こうした時代の流れに乗り遅れる方々は、周囲からますます取り残され、「厄介者」扱いされかねません。早期マスターに向け、まずは身近にある携帯メールの送受信から、トライしようではありませんか!