中央協同組合学園校友会

交流のひろば

JA全厚連の会是を、中田副会長にしたためて頂きました

 JA全厚連(奥野岩雄会長、前澤正一理事長)は、組織風土を再確認するため、校友会・中田辰英副会長(短大OB・JA町田市元常務理事)に会是を書にしたためて頂き、平成25年2月より職場内に掲額いたしました。

 このたび、職場に掲額した会是は「熱意・誠意・創意」です。事業創設時の熱意を未来へ繋げていこうとする厚生連職員の姿を現した言葉であります。

 厚生連の祖である、島根県鹿足郡青原村信用購買販売利用組合(津和野地域)が医院事業を兼営したのが今から94年前の大正8年であります。当時の趣意書には、自分たちの生活を良くしたい。そのためには、何としてでもこの地に医師を呼んで診療所を作るのだという大庭政世組合長の熱い思いが込められております。

 さらに、大庭は死の淵をさまよっていた時、組合に次の遺訓を宛てています。
 「利の為に節を違えず 事業を積極的に経営すべし 而して常に新機軸を出すべし」

 「利の為に節を違えず・・」は、利他の精神(最澄)に通じます。利己的ではいけない。誠を尽くせ、至誠たれということなのでしょう。

 「・・常に新機軸を出すべし」は、絶えず創意工夫せよ、昨日より今日はもっと良いものを、今日より明日はもっと良いものにしよう。そのために学べ、知恵を出せとおっしゃっているのだと思います。

 尚、9月の豪雨で島根県津和野地域は甚大な被害を受け、沿線のJR山口線の復旧の目途も立っておりません。被災地の皆さまに対し心からお見舞い申しあげます。
額装タテ88cm、ヨコ106 cm   雅号「辰極」の落款
額装タテ88cm、ヨコ106 cm   雅号「辰極」の落款

 中田先輩より「同じ字が連続するのは、非常に難しい。まさに創意工夫した」とのお言葉を頂きました。書には先輩の雅号である「辰極(しんきょく)」の落款も頂いております。

 先輩におかれましては、雅号の如く「極意」を得、今後益々のご発展をご祈念申しあげます。誠にありがとうございました(なお、氏は読売書法会の評議員です)。

(文責 JA全厚連 中央協同組合学園19期 松本誠悦)